エコキュートを買い替える際、知っておきたいポイントまとめ
投稿/更新日:2020/05/02 (土)経年劣化により故障が増えてきたエコキュートは修理や部品交換よりも本体を新品に買い替える方が安心です。
今回はエコキュートの買い替えを検討する際に知っておきたい重要なポイントをご紹介します。
買い替えを検討するタイミング
エコキュートの耐用年数は10~15年と言われています。
エコキュートの寿命は使用している環境や利用頻度、適切なメンテナンスをおこなっているかどうかで変わりますので、一般的に言われる耐用年数はあくまでも目安です。
しかしながら、お使いのエコキュートが保証期間を過ぎ、不調や故障が続くような場合は、買い替えの検討をおすすめします。
買い替えに必要な費用は?
エコキュートを新しい商品に買い替えるには、エコキュート本体の購入費用と取り換え工事の費用が必要です。
エコキュート本体の購入費用
エコキュート本体の実売価格は、メーカー希望小売価格の6~7割引程度と言われています。
当サイトがまとめた主要メーカー別のエコキュートの実売価格は、下の表のとおりです。
メーカー | 実売価格 |
---|---|
三菱 | 20~35万 |
ダイキン | 20~25万 |
パナソニック | 28~45万 |
日立 | 20~50万 |
東芝 | 20~30万 |
コロナ | 25~40万 |
※2020年2月 当サイト調べ(タンク容量460L/フルオート/一般地仕様での比較)
販売・施工店の販売実績や仕入れ交渉力などによって実売価格は変わるのですが、主要メーカーの中では、ダイキンのエコキュートが比較的安くなっています。
また、パナソニックのエコキュートは値引き率が低く、実売価格が比較的高めになる傾向があります。
取り換え工事にかかる費用
まず、取り換え工事の内容を見てみましょう。
- ・既存のエコキュート撤去
- ・買い替えたエコキュートの設置
- ・電気配線工事
- ・古いエコキュートの廃棄
エコキュートのタイプが同じで配管に問題がない場合は配管工事の必要がないので、交換工事は半日程度で完了します。
取り換え工事の費用は一般的に15~20万円程度になります。
よって、買い替えの費用を最も安く抑えた場合、本体購入と取替工事の費用を合わせて35万円程度で新しいエコキュートに買い替えることができます。
エコキュートへの補助金
お住まいの地域によっては地方自治体から「エコキュート補助金」が支給される場合があります。
補助金制度の有無や支給条件は自治体ごとに異なるので、自治体のホームページなどで確認しましょう。
買い替え5つのチェックポイント
では、実際にエコキュートの買い替えを検討する際にチェックするポイントを確認していきましょう。
1.タンク容量
ご自宅のエコキュートの適切なタンク容量は、家族の人数、1日に利用するシャワーの回数などによって決まります。以下の表を参考にして、最適なタンク容量をチェックしましょう。
家族人数 | シャワー回数 | 対応タンク容量 |
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5~7人 | 7回 | 550L |
4~5人 | 5回 | 460L |
3~4人 | 4回 | 370L |
2~3人 | 3回 | 300L |
1~2人 | 2回 | 180L |
2.給湯スタイル
エコキュートには下記の3種の給湯スタイルがあります。ご自身やご家族の希望やニーズに合った給湯スタイルを選ぶようにしましょう。
フルオートタイプ |
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フルオートタイプは湯沸かしから保温、足し湯、追いだきまでのすべてが簡単なボタン操作だけでできる給湯スタイル。現在のエコキュートの主流になっているのが、このタイプです。タイマーで時間設定をするだけで、好きな時間帯にお風呂を快適に利用できます。保湿や足し湯も簡単な設定で自動的におこなうことができます。 |
オートタイプ(セミオートタイプ) |
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オートタイプのエコキュートは、湯沸かしや保温をボタンひとつでおこなえますが、足し湯は手動でおこないます。機能がシンプルな分、光熱費を抑えることも可能です。 |
給湯専用タイプ |
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蛇口から自分で給湯をおこなうタイプのエコキュートです。機能がシンプルなので、価格もかなり低め。他のタイプと比べ、設置も簡単で工事費用も割安になります。 |
上記3つの他にも、床暖房機能などを搭載した多機能タイプなどもあります。
3.タンクの形状
設置する場所に適した形状のタンクを選ぶことも、エコキュート選びの重要ポイントです。
エコキュートの主なタンクの形状には、以下のようなタイプがあります。
標準型 | 一般的なタンクの形状で「角型」とも呼ばれます。約70~80cm四方の設置スペースが必要で、一軒家での設置に向いた形状です。 |
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薄型 | 標準型 より奥行きが浅いタイプ。狭いスペースに設置することが可能です。 |
スリム型 | 標準型 と薄型の中間的なタイプ。標準型よりも奥行きが浅く、背が高い形状です。 |
上記の他に、メーカーによってはコンパクト型やローボディ型などもあります。設置スペースを確認する際は、設置工事や点検のためのスペースが確保できるか、タンクが窓や浄化槽のフタなどをふさいでしまわないか、などの点にも注意すべきですが、このあたりは業者が現場調査の際に確認します。
4.使用する地域
エコキュートには使用する地域別に、以下のような仕様があります。
一般地用 | 最低気温が−10℃までの地域で使用できる一般的な仕様です。 |
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寒冷地用 | 最低気温が−25℃までの地域向け。貯湯ユニットに凍結防止ヒーターを内蔵しています。 |
塩害地用 | 塩害が心配な臨海地域(海岸から300m~1㎞)向けの仕様。優れた防錆効果で、潮風による塩害をブロックします。 |
重塩害地用 | 潮風の影響を強く受けやすい地域向け。設置場所の目安は海岸から300m以内です。 |
塩害地用や重塩害地用エコキュートの場合、注文を受けてから生産する受注生産が一般的です。受注生産の場合は、注文から納品までに2~3ヶ月かかるケースもあるので、時間に余裕をもって購入することをおすすめします。
※実際の購入・設置の際は、販売・施工店に各仕様の詳細をご確認ください。
5.メーカー各社の独自機能
主要メーカー各社のエコキュートには、それぞれのメーカーが誇る便利で快適な機能、省エネ効果を高める機能が搭載されています。
各メーカーの主な独自機能には以下のようなものがあります。
ダイキン
温浴タイム
ご家族一人ひとりの好みに合わせてお風呂の湯温を簡単に設定できる機能。「あつめ・いつもと同じ・ぬるめ・さらにぬるめ」の4種の湯温を設定できます。
パワフル高圧給湯
貯湯ユニットの強化と給湯圧力の大幅向上によって、従来のパワフル給湯の約1.9倍の高圧給湯を実現。3階でも快適にシャワーを利用できます。
三菱電機
ホットあわー
ボタンひとつで約0.01mmのマイクロバブルを発生させる機能。入浴後の皮膚の表面温度が高くなりやすく湯冷めしにくい効果があります。5日間ホットあわーで入浴すると通常の入浴に比べ、約1.6倍お肌の水分量が増加することがメーカー調査で確認されています。
バブルおそうじ
循環運転と同時にマイクロバブル(約0.1mmの泡)を発生させ、浴槽の栓を抜くだけで配管や熱交換器内の皮脂汚れを自動で洗浄。入浴するだけで毎回配管を洗浄して清潔に保つことができる機能です。
日立
ウレタンク
断熱性に優れたウレタンフォームと真空断熱材を組み合わせ、通常の貯湯タンクに比べて12時間経過後の温度低下を約2.5度抑えます。省エネに加え、雑菌の繁殖も低減します。
水道直圧給湯
水道圧をそのまま利用して瞬時にお湯にして給湯する機能。給湯水圧は最大500kPaです。
ナイアガラ倍速湯はり
湯はり回路を2系統にすることで、従来品の約2倍のスピードで湯はりができます。
コロナ
ES制御
お湯を効率良く「作る・溜める・使う」ES(エネルギー・セーブ)制御を実現。JISの新省エネ基準・年間給湯保温効率4.0という高い数値を達成しています。風呂保温時、最大約36%の省エネになります。
※年間給湯保温効率(JIS)は「給湯とふろ保温に必要な熱量・1年間分÷消費電力量・1年間分」の式で求められる数値で、省エネ性能が優れていることを示す指標です。
東芝キヤリア
銀イオンの湯
優れた除菌・防臭性を持つ銀イオンを発生させ、お風呂の清潔さを保ちます。銀イオンの量設定が「標準」では6時間後に99%の菌を抑制、量設定が「多め」では30分後に99%の菌を抑制。残り湯の清潔さを維持でき、年間約33トンの節水が可能です。また流水洗浄を設定することで、配管の清潔さも保ちます。
※銀イオン発生ユニットは別売り。1日1回180Lの湯はりに使用した場合、標準設定で約10年、多め設定で約5年ごとに交換が必要です。
パナソニック
エコナビ
入浴したことを検知して加熱を始める「ひとセンサー」によって電力消費を低減。お湯の冷め方を学習する「湯温学習制御」で、浴室に人がいない間の湯温チェックを最小限に抑える省エネ機能です。風呂保温時に最大約35%の省エネを実現します。
リズムeシャワープラス
シャワーの流量と温度を一定のリズムで変動させることで、最大約20%の省エネと約10%の節水を実現。快適なシャワーの使い心地を維持します。
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