エコキュートこれって寿命？修理・交換にかかる費用

エコキュートは2001年にコロナが初めて販売し20年近くが経過しました。
当サイトでは寿命によるとみられる故障への対処方法や修理・交換のご相談が多くなってきました。
そこで今回は「エコキュートの寿命」や「よくある故障の症状と修理内容」「修理と交換はどちらがお得か？」さらに「エコキュートの寿命を延ばす使い方」などについて解説していきます。

エコキュートの寿命って、一般的にどれくらいなの？

まず、エコキュートの寿命はどれくらいなのでしょうか？
一般的には10～15年と言われていますが、エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットについては5～15年と短くなります。これはファンを回転させる稼動部分がある他、電子回路部品の不具合が他の構成ユニットと比べて発生しやすいためです。また貯湯タンクユニットはヒートポンプより長い10～15年程度の寿命があると言われています。とはいえ、寿命はご使用の環境や利用頻度・メンテナンスの有無等で変わってきますのであくまで目安としてください。

では次によくある故障の症状と対処方法をご紹介してきます。
ご自身で対処できる場合もありますので思い当たる症状があれば参考にしてみてください。

故障かも！？よくある故障の症状と修理内容は？

足し湯・お湯が出ない

エコキュートの故障の中で最も多いのが「お湯が出ない」という症状です。
『お風呂が沸きました』とアナウンスがあったのに、お風呂のお湯が沸いていない、蛇口をひねっても水しか出ない、また追い炊きや足し湯ができないなど様々です。

足し湯ができない、または水しかでない場合、まず確認いただきたい点は、「湯切れ」の可能性です。お湯の使いすぎにより一時的に給湯ができない状態ですから故障ではありません。
「湯切れ」ではないのに給湯できない場合は一時的な回路の不具合等が考えられますので電源を一度落として再度入れなおしてみましょう。
それでも症状が改善しない場合は、故障の可能性がありますので業者に修理、交換を依頼する必要があるでしょう。

お湯を使っているのに、途中で水が出てくる

普段、シャワーを浴びているときに、急に水になって驚いたことがある方は多いのではないでしょうか。
この現象が、お風呂のシャワーのみで起きている場合には、エコキュートの故障ではなく、「サーモスタット水栓」が故障していることが考えられます。サーモスタット水栓とは、シャワーの温度を調節する混合水栓のことです。この場合は、水栓の交換などの修理内容になるでしょう。

また、シャワーのお湯だけではなく、キッチンや洗面所などのお湯の温度も定まらない場合で、かつ毎月の「水道代」や「電気代」が何故か急に上がった場合は貯湯タンクや配管、ヒートポンプユニットからの水漏れによりお湯を貯めることができなくなっている可能性があります。水漏れは目視で確認できる場合もありますので、貯湯タンク、ヒートポンプユニットを確認してみましょう。

ただし、貯湯タンクの排水機能が働いている場合は水漏れのように見える場合があります。
またヒートポンプでも低温になると、外の空気との温度差で結露する場合があるため、少し様子を見て水漏れがおさまるか確認するようにしましょう。

湯はりの量が異常(少ない・多い)　/　湯はり自体ができない

お風呂の湯はりをする際に、少なかったり多かったり、湯はり自体ができない場合もあります。湯はりの異常は水位センサーの故障が考えられます。この場合はセンサーの交換が必要です。また、湯はり自体ができない場合は、まずフィルターにゴミや髪の毛が詰まっていないかを確認しましょう。これらを掃除しても異常が続く場合には、やはりセンサー系の故障が疑われます。

エラーコードが表示される

エラー表示が出た場合はまず、エコキュートの説明書に書かれているエラー時の対処の仕方を確認してください。それでもエラー表示が消えない場合は修理を依頼する必要があるでしょう。

エコキュートの修理と買換えはどちらがお得？費用を比較！！

エコキュートが使えなかった理由が、どうやら故障のようだと分かった場合、「修理」か「買換え」かで悩むところです。

まず、修理と買換え費用の相場は、それぞれ下記の通りです。

メーカー保証の対象内また、配管の取替え等で済む場合は5万円もかからないこともあります。但し、エコキュートの経年劣化による不具合の場合は保証期間外であったり保守部品が製造中止になっていたりで修理できない場合もあります。またヒートポンプの基盤取替えとなると15万円前後の費用が発生します。新品の370Lフルオートタイプのエコキュートの本体価格が20万円前後から販売されていることを考えるとあえて修理してもらうのかは悩ましいところです。

部品交換やヒートポンプの修理をしても設置してから時間が経過しているエコキュートだと別の不具合が発生する可能性もあります。では新品のエコキュートに買い替える場合はいくらくらいかかるのでしょうか。買換えの費用相場を見てみましょう。

新品のエコキュートに入れ替える場合の費用相場は本体と工事費を含めて30～50万円前後です。もちろんタンク容量や機能などによって様々ではあるのですが、概ね30～50万円前後には収まります。

エコキュートを安く設置するには複数社から見積りを取り、比較検討することが重要です。
とはいえ、業者に1社1社連絡をするのは大変手間ですし、信頼できる会社であるかも不明です。当サイトは実績豊富な販売・施工業者のみを厳選し掲載していますので設置工事はもちろん、価格的にもご満足いただけるはずです。エコキュートの買換えなら「エコキュートの見積り比較王」をご利用ください！

エコキュートを買換えることに！工事期間は？使えない間はどうする？

エコキュートを交換し買い替える際には、工事が必要になります。
工事の流れは下記の通りです。

• １）古いエコキュートを撤去する
• ２）新しいエコキュートを設置する
• ３）電気工事をする
• ４）古いエコキュートを運搬処分する

貯湯タンクからの水抜き作業なども含めると、数時間はお湯が使えないということを想定しておきましょう。工事や設置状況等にもよりますが一通りの作業を行うのに半日程度は必要です。とはいえ、その日のうちに終わるので、当日にお風呂に入ることはできます。

エコキュートの寿命を長く伸ばすには？

エコキュートは、設置から10年が経過したり、不具合が出始めたら、完全に壊れる前に交換することをオススメします。当然ですが、壊れた当日に新しいエコキュートを設置するのは不可能だからです。とはいえ、少しでも寿命を長く伸ばして使いたいと思うものです。
次はエコキュートの寿命を少しでも長く延ばす使い方をご紹介していますので参考にしてください。

浴槽のフィルター掃除を行う

エコキュートに限らず、機器の寿命を伸ばしたい場合に共通して言えるのが、掃除です。
特にエコキュートの寿命を伸ばす為には、浴槽のフィルター掃除を定期的に行うことが大切です。ここにゴミや髪の毛がつまると、水漏れなどの原因にもなります。

「ヒートポンプ」と「貯湯タンク」の水抜きを行う

エコキュートは「ヒートポンプ」というお湯をつくる機器と「貯湯タンク」という作ったお湯を貯めておく2つの機器から成り立ちます。
エコキュートの寿命を延ばす為に、年に数回この「ヒートポンプ」と「貯湯タンク」の両方の水抜きを行うことをオススメします。
「ヒートポンプ」も「貯湯タンク」も水道水の中の不純物が貯まり、底に沈殿することがあり、定期的に水抜きをすることで不純物の沈殿を防ぎ、機器を長持ちさせることができます。